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第33回日経ニューオフィス推進賞受賞
アルプスを望む唐松林の中で新たな価値を創り続ける信州のニューオフィス
フォレストコーポレーションは、信州伊那谷で昭和35年に創業し、2020年に60周年を迎えました。信州の木をふんだんに使用した木造注文住宅「工房信州の家」と、鉄筋コンクリートデザイン賃貸住宅「フォレストウィングマンション」の販売・建設を主要事業として、信州の景観や風土にあった住まいを追求してきました。
初夏の新緑、秋の黄葉が美しい唐松林が建設地。唐松林は落葉樹で、冬は落葉して太陽光をオフィスの中に取り入れ、夏は緑の葉が暑い日差しを遮って、一年を通じ快適な環境をつくり出しています。また建設にあたり、最小限の伐採による配置計画とすることで、自然の中に建つオフィスとなっています。
南アルプスの眺望
空から見る信州のオフィス
信州の唐松林に囲まれた高台に建ち、自然や地域と共に生きる。
中央アルプスを背に南アルプスを望みながら、南信州の市街地が眼下に広がる高台の建設は、
敷地面積約3,000坪、周辺は牧草地が広がる農業地帯で、敷地内の森をスタッフが手入れしなが
ら、信州の厳しくも清冽な自然と共存しながら、日々の業務を行っています。
エレベーション東立面
唐松林の中にたたずむオフィス Rの土間サロンを外から望む
折り重なる幾重もの屋根と土間サロンの下屋が作るフォルム。土地の力を魅せるデザイン。
「自然との共生」をこのオフィスで実現し、地方における新たなオフィスの在り方を私たちが創り、独自の企業風土を育てていきたいと考えています。
エレベーション西立面
林を抜けて 岩肌の石張りと無垢の欅のドアが迎える正面玄関に至る
このオフィスに求めたものは、ただの生産性や合理性ではありません。人と人が共につながり、独自の価値を創り続ける「共創」のためのステージです。「人」と「人」とは、時に社員同士、時に社員と顧客、時に社員と外部パートナーです。
カフェ
畳敷き 陶板 無垢カウンター 照明器具 どこまでも本物を本格的に
「共創」のためには、表面的ではない深いコミュニュケーションからなる、関係性の質が重要となります。それぞれが持ち寄る技術や知識だけではなく、そこにお互いの気づきや発見、「もやもやした」形にならないモノを共有し、丹念に形にしていくことが必要で、そのためにはそれを実現できる「場」が必要だと考えています。
執務室を望む
注文住宅「工房信州の家」で一番大切にしている信州の唐松をディスクに使用
企業文化をオフィスに取り込む
このオフィスは、玄関で靴を脱ぎ畳のカフェが広がっています。日本家屋の良さを活かし、現代の閉鎖型オフィスでは考えられない空間が、瞬時に心を解き放ち、人と人との距離を縮めるのです。
さらに、「工房信州の家」が追求してきた、無垢の木と自然素材、炎の力(薪ストーブ)によって、人が自然体となって語らいを生み出す事が出来る「場」になります。そして、ガラスの透明感により、「かさなる」「つながる」「ひろがる」空間となっています。
廊下から中会議室を望む
このオフィスには、3つの土間サロンをつくりました。「土間サロン」とは当社の主力事業「工房信州の家」の大きな特徴の一つです。家の内だけでなく、家の外の庭や畑、そしてアルプスの山並みまでも取り入れる家づくりのポイントとなっています。
顧客用土間サロン
火のテーブルを中心に据え 森を望むサロン 外と中をつなぐ空間
これを新本社でも取り入れることで、会議室での形式ばった議論ではなく、土間サロンの大きな窓から望める緑や風景によってリラックスして、自由な発想に繋げてほしいと考えています。
社員用土間サロン
社員同士、社員と顧客、社員と外部パートナー、それぞれが「かさなる」、「つながる」、そこに深いコミュニケーションが「ひろがる」ことで「 INNOVATION」が生まれます。この3つの土間サロンによって、フォレストコーポレーション独自の価値を創っていきたいと考えています。
パートナー用土間サロン
3つの土間サロンのうち最も大きな顧客用土間サロンは、唐松林が美しく見える半円形テラスです。半円状の窓ガラス内側に湾曲した白いボードを並べると、全長16m、視界180度の半円形スクリーンが現れます。
土間サロンから巨大半円形シアター「ハーフムーンシアター」へ
スクリーンを閉じてシアターに変るサロン 没入感あるプレゼンが可能に
畳の応接室
長野県ゆかりの上田紬をあしらった壁仕上
社員が利用する執務空間の仕切りは全て透明なガラスとなっており、より広がりを感じることができます。また透けて目に見えて、業務の様子も分かるため、安心安全で社員同士が「かさなる」「つながる」「ひろがる」空間となっています。
畳敷きの緩やかな隔たりをつけた廊下と会議室
ガラスの間仕切りでつながる内と外
顧客用玄関からつづく畳の間の正面には吹抜があり、目の前の唐松林が巨大な一枚板ガラスにより切り取られ、足元の水盤に映り込みます。この大きな開口は、信州の自然をあらためて感じさせると共に、陰影にゆらぎを感じる詩的な空間となり感性を刺激してくれます。
吹抜けから唐松に朝日が映える
巨大な一枚板ガラスによりつながる内と外
受付カウンターとロビー
オフィスの中心に魂を宿らせるように存在する美しいらせん階段。木の塊から空に伸びる活木を表します。
木のらせん階段
切株から生えているような美しい木の階段
社長室
ガラスの扉とみずめの会議テーブルがこの部屋の象徴
アルプスの山並みのように連なる下屋と深い軒の美しい外観デザイン
折り重なる幾重もの屋根と土間サロンの下屋が作るフォルム。土地の力を魅せるデザイン。
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